『バオー来訪者』(荒木 飛呂彦)
「そいつにふれることは死を意味するッ!」
「バルバルバル」
この独特な表現、奇妙な擬音
全てはここから始まったのではないでしょうか。
見どころ
- 「ジョジョの奇妙な冒険」の原点
- 「ディオ」と「カーズ」を足したような、でも正義のヒーロー
- かっこよくも、ちょっぴり悲しいSFアクション
本の紹介
- 1984~85年に少年ジャンプで連載
- 全2巻(打ち切り)
主な登場人物
橋沢 育朗(はしざわ いくろう)
- 主人公
- 17歳の少年
- 真面目で物静かな性格
- 得体の知れない力に目覚めていく
スミレ
- 9歳の少女
- 不思議な能力を持っている
- 可愛い顔に似合わず口が悪い
- 育朗とともに行動する
サニー・ステフェン・ノッツォ
- リスのような新しい生物
- スミレに懐いている
- かわいいけれど妙なものを食べる
秘密機関ドレス
- 殺しのプロを送り込んでくる機関
霞の目(かすみのめ)博士
- ドレスの研究者
- 寄生虫バオーの生みの親
バオー
- 寄生虫
- この物語の中核
魔人ウォーケン
- アメリカインディアンの部族
- 地上最強の戦士
- ヘッドフォンをしたバイオレンスジャック
六助じいさんとおばあさん
- 昔話によく出てくる感じの親切な老夫婦
- 山奥で猟師生活をしている
あらすじ
列車の中に監禁されていた謎の少女スミレと、そこで仮死状態から目を覚ました育朗。
ともに列車から逃走するも、行く先々で次々とドレスから送られてくる暗殺者部隊。
霞の目博士により生み出された、人間でない恐ろしい生物までもが。
なぜ襲われるのか?
得体の知れない力に目覚め、恐怖を抱いていく育朗。
そんな道中、親切に助けてくれる六郎おじいさんとおばあさん。
しかし、スミレはドレスに連れ去られてしまう。
どうする育朗
あいつらの「におい」を止めてやれッ!
そして、魔人ウォーケンと対峙する。
「ようこそ来訪者!」
感想
これを読んだのは小学生の頃です。
はじめてこの絵をみた時、不気味だけど妙に惹かれるものがありました。
スピーディーな展開、そしてかっこいい数々の必殺技。
もう叫ばずにはいられない!
「バオー・シューティングビースス・スティンガー・フェノメノンッ!」
舌を噛みそうになりますね。
食い入るように読んでいた記憶があります。
そして最後には…
子供心にしんみりしてしまいました。
当時はこれが打ち切りだとは思いませんでした。
この面白さに時代が追いついていなかったんでしょうね。
私は気づいていましたよ、荒木先生!
今だからこそ読んでほしい
あの頃を思い出しながら、もう一度
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