人間、幽霊、姿かたちが変わっても、きっと君を見つけるだろう

書評

『ラブZ』(作:小池一夫 画:やまさき拓味)


お互い思い合っているのに、なぜか一方通行になってしまいます。
どんな困難でも乗り越える、強くまっすぐな気持ち
とても清々しく、そしてうっかり涙してしまいます。
あまり知られていない名作ですよ。

見どころ

  • コミカルだけど、ジーンと来る
  • どこまでもまっすぐで一途、とても気持ちがいい
  • 殺し屋との友情に胸が熱くなる

本の紹介

  • 1982年~1984年に『少年サンデー』で連載
  • 全9巻

主な登場人物

早見 公平(はやみ こうへい)

  • 主人公の中学校三年生
  • 内気で小心者
  • 不器用で一途なストーカー

小楯 薫子(こだて かおるこ)

  • クラスメイトで通称ル子
  • かわいくて優しくて秀才
  • 亡くなった後で公平のことが好きになる

黒猫のロン 

  • ゴルゴ13
  • ベストフレンド
  • 公平のために全てを投げうって戦う殺し屋

牛頭大王と馬頭大王(ごずだいおうとめずだいおう)

  • 霊界の判事
  • 霊界の法則を乱すものは抹殺する

あらすじ

小学校の頃からル子に片思いをしていた公平
募る気持ちを抑えられず自転車で疾走しながら叫ぶ
「好きだーッ!!ル子
直後、トラックと衝突し不慮の死を遂げてしまう。

ル子への強烈な思いを残していたため、死の世界へ行けず
この世とあの世との間で彷徨うことになる。
そこでの滞在期間は7日間、それを過ぎると死の世界に強制的に送り込まれてしまう。
どうしても思いを伝えたいため、幽霊となり現世のル子のもとへ。
いろいろな醜い生き物に憑依しながらも、必死にル子に思いを伝えていく。
ようやく公平の思いは通じ、相思相愛になる。
しかし、ある事をきっかけにル子の余命が一年に
そして公平は記憶はなくし別の人間に生まれ変ってしまった。
このままでは二人は出会えない。
今度はル子が生まれ変わった公平を必死に探し出すことに。
顔も名前もどこにいるかもわからない
手がかりはただ一つ 

愛Z

そして、霊界の法則を乱す公平に怒り狂った牛頭大王と馬頭大王
冥界から魔物の大群を率いて襲いかかる。
そこに現れた殺し屋 黒猫のロン
公平のために全てをかけて戦っていく。

なにかしてもらおうと思ってしてやるのは友情ではないッ!!
友情とは永遠に無償のものだろーがッ!!

公平ル子、二人の永遠に交わらない一途な思いは…

感想

大学時代にバイト先にあったので読みました。
恋愛ものはまず読まないのですが、これはそういったジャンルとは違う気がします。
恋愛のかけ引きとかそういったものはありません。
常にまっすぐ。
コミカルだけど男の友情部分が多く、後半泣けてきます。
ええ、実際に泣いてしまいました。
しかも、バイト先での休憩中にです。
も、もちろん、誰もいないところでですよ。
あぶないあぶない…。
ロンがいい奴すぎる。
なぜか、やたらとネコが出てきます。

今だからこそ読んでほしい
あの頃を思い出しながら、もう一度

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