『風の谷のナウシカ』(宮崎 駿)
誰もが知っているジブリ映画、でもその原作はかなり違っています。
映画のようなハッピーエンドではなく、色々と考えさせられます。
映画を見ている前提で、あらすじは端折っています。
見どころ
- 圧倒的な世界観とそのシステムの謎
- 別人と思えるクシャナの行動や振る舞い
- 胸躍るユパの活躍シーン
本の紹介
- 1982年~1994年に『アニメージュ』で連載
- 全7巻
主な登場人物
ナウシカ
- 主人公で実はかなり腕が立つ
- 自由奔放で無邪気なおてんば姫
- 全ての生物と心を通わすサイキッカー
クシャナ
- トルメキアの第三皇女
- クールビューティーな白い魔女
- 命を惜しまない部下が続出する圧倒的なカリスマ性
ユパ・ミラルダ
- 腐海一の剣士
- 博識な探求者
- 最期までかっこいい
アスベル
- ペジテ王女の双子の兄
- 操船術や機械整備が得意
- ある事に使用される秘石をずっと隠し持つ
あらすじ
巨大産業文明滅亡後1000年、人類はわずかに残された居住可能な土地に点在していた。
そのわずかな土地を奪い合うため北の大国トルメキア、南の大国土鬼(ドルク)との戦争が始まる。
そのなかのひとつ、風の谷のナウシカはトルメキアとの古い盟約により従軍することに。
クシャナ率いるトルメキア軍と土鬼軍との争いは熾烈を極めていく。
一方ナウシカを追い、別行動するユパとアスベル。
土鬼軍の船に潜入し、そこで信じられないものを発見する。
劣勢になる土鬼軍はさらに恐ろしい生物兵器を生み出していく。
王蟲の大移動。
何かを察知したナウシカもまた向かっていく。
その先には一体なにが!?
ついに、目覚め始まる
伝説の巨神兵 復活の時!
腐海の謎とそのシステムとは…
この世界の存在とは…
生きねば
………
………
感想
初めて映画を見たのは中学の頃です。
当時、学校でも面白いって話題になりましたね。
それからはご存知のようにTVで何度も放送しています。
内容もわかっているし、なんども見ているので見る気はないのですが
途中からでも目に入ったら…最後まで見ていますね。
そんな映画に原作があることを知ったのが大人になってから。
興味本位に読んだら、衝撃が。
ぜんぜん違う…。
いきなり、土鬼軍ってなに?
ヒドラってなんだ?
え、巨神兵ってそんなことまでできるの?
それもそのはず、映画化されてから10年後にこのマンガは完結しています。
ずっと戦争の話ですが、そこで少しずつこの世界のこと
腐海の謎が解き明かされていきます。
最後に向かうにつれ、一気に加速していきます。
テーマがとても深いんです。
戦争も国同士だけでなく、王位継承争い、民族争い
きれい事ではないいろいろなもの。
清浄と汚濁、美しさと残酷さ、全てをひっくるめてこそ…。
それぞれのキャラも立っています。
クシャナ、ユパがかっこよく、クロトワもまたいいんです。
大人こそが読むべきマンガだなと思います。
最終巻を映画化したらなぁ…。
文字が多いので、電子書籍の場合は文字が小さくて読みづらいかもしれません。
大きいモニターであれば良いですが、そうでないなら紙媒体がいいですよ。
ちなみに我が家のお掃除ロボットの名前はオーム(王蟲)です。
今だからこそ読んでほしい
あの頃を思い出しながら、もう一度
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