中二病とはまさにこれ!

書評

『ウイングマン』(桂 正和)


チェイング!悪 烈 ウイングマン!
コメディータッチな変身ヒーローものです。
これで君も正義の味方だ!

見どころ

  • 男の子なら誰しも憧れた変身ヒーローのあるあるをコミカルに表現
  • 可愛い女の子と随所に羨ましいシチュエーション
  • 洗練されたデザインと少年心をくすぐる必殺技

本の紹介

  • 1983年~1985年に『週刊少年ジャンプ』で連載
  • 全13巻

主な登場人物

広野 健太(ひろの けんた)

  • 主人公の中学生ヒーロー
  • 正義感が強く、性格と行動は真っ直ぐ
  • 変身ヒーローが好きすぎて服装が痛い

アオイ

  • 異次元世界からやってきた少し大人のお姉さん
  • 気が強く口うるさいが純情
  • すぐ脱ぐ(露出狂ではない)

小川 美紅(おがわ みく)

  • ぶりっ子
  • 内気で大人しいが運動神経は良い
  • 広野のガールフレンド

リメル

  • 異次元世界の悪の独裁者
  • 次々と刺客を送ってくる

キータクラー

  • リメルの手下
  • プライドが高く、自身の目的のためなら手段を選ばない
  • いわゆるベジータ

あらすじ

いつまでも変身ヒーローに憧れ続ける広野健太
授業中に居眠りしている人を見つければ、
自作したヒーロー衣装のウイングマンに着替えて注意する始末。
当然、広野も毎回のように先生に怒られるが、それはクラスの名物になっていた。
そんな中学生活を送っていた広野だが
ある日学校からの帰宅途中に突如頭上から謎の美少女アオイが降ってきた。
不思議なノートと共に…。

アオイは意識がないため、自宅に連れて帰ることに。
広野は持ち帰ったノートに自作のヒーローウイングマンを書いていく。
そして、いつもの変身の掛け声

「チェイング!!」

発した途端、体に異変が起こる。
なんと本当に変身してしまったのだった。

このノートは書き込んだことが現実になるという不思議なノート。
それゆえ、異次元世界でそれを執拗に欲しがる独裁者リメルから逃れるため
アオイはこの世界にやってきたのだった。

ついに、憧れていた本物のヒーローになることができた広野
だが、変身できるだけで全く強くないウイングマン

このまま、異次元世界から送られてくる刺客と戦っていけるのか。
気になるアオイ美紅の関係は!?
いきなり、最強の敵キータクラーが襲いかかる!

あなたはきっと正義の味方になれる

感想

これは小学生の時、アニメも見ていましたね。
さすがに、小学生の高学年にもなると変身ヒーローに興味を持つ人はいなかったと思います。
隠れていたらわかりませんが。
この物語の主人公のノリはずっと中学生のままです。
最初から最後まで。
思春期にありがちな苦悩や思考や行動パターンもろもろと。
敵は段々と強くなっていきますが、
あくまで中学生が考えそうなアイデアや必殺技で戦っていきます。
敵も中学生に合わせたような感じで、コミカルなところが多々あったり。
変に大人ぶったりせずに中学生の感覚のままのところがよかったですね。
あとはお色気シーンが多い。
中学生以上なら目の保養ですが、小学生には目の毒かも。

物語は変身ヒーローにありがちな展開が続きますので
やはりこうなるかと期待通りに進んでいきます。
最後には、俺のアオイさんが(俺のではない)
また、敵との友情だったり…
最終回をむかえた時には青春の1ページのような
胸にぽっかり穴が空いた感じで
なんともいえない淡い気持ちになりました。

今だからこそ読んでほしい
あの頃を思い出しながら、もう一度

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