【EQ冒険記】外伝 第5話

想いを胸に

いつもと違っていた。
何かを決心したような口元は、ぎゅっと真一文字に結ばれている。
凛とした表情で、静かに前を見据える瞳には、内に秘めた闘志が静かに燃えている。
過去の凄まじい戦いの日々を思い出し、
今から待ち受けている凄絶な戦いに望むためか。

「さぁ、今日はTrakanonだ。」

口元は弧を描いていた。
今回は2回目、リベンジらしい。
前回、初のTrakanon討伐に出向いたMaximumであったが、惜しくも敗れたようだ。

「あと5%だったのに!」
「くそっ、なんで勝てないんだ!?」

と、さまざまな無念の声があがっていた。
戦力も準備も十分、何一つ負ける要素がないはずだ。
でも、勝てない…。
なぜか?

それは、俺が参加していなかったからだ!

と、思っただけでなく言うあたりはさすが俺。
すると、どうだろう?

「そうだよ、Koutaがいなきゃダメだ!」
「やっぱり、波紋がないとね。」

という意見が来ると思いきや

「Koutaが来なかったからだ!」
「負けたのは全部、Koutaさんのせいね!」

と、逆に怒られたではないか!!(どういうこと?)
まぁなんにせよ、俺は必要って事だ。

さて、Trakanon参加するにあたって必要なことがある。
それはTANKはまずCity of MistにBind。
それから新旧のCoffinと触媒を用意すること。
BindとCoffinはEmuinに頼もっと。

う…う…おれはいつも傍観者よ…
なにもできねえ、なにもしてやれねえ。(他力の言い訳)

そして、次にSVPがno buffで80以上いること。

80だよ80!
んなもん楽勝だよ、ガハハハハ…ハッ!?

…27しかない。(冷汗)
これ、参加できないよ…どうしよう?

落ち着け…、まず落ち着こう。
波紋呼吸でもして。
フゥーフゥー…
無駄!心臓が震えて、逆に落ち着かない!

よし、冷静に考えろ…。
そう…そうだ!これは数字のトリックだ!!
間違いない!
恐ろしいぜぇ、危うく引っ掛かるとこだったぜぃーッ!

見たか!キバヤシもビックリの名推理!!
そうよ、そうだわ!そうに違いないわ!!
もう何も言わないで!聞きたくない!!
あぁん…(逃避失敗)

そういえばBankに何かあったはずだ。
ガハハハ!
か…神はおれを見捨てなかった!!
さーて、どれどれ装備してみよう。

37!

なじむ、実に!
なじむぞ、フハハハハハ。 

…神は死んだ。(短命)


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