【EQ冒険記】外伝 第4話

Newbie

GFayでたたずむ3人、AquariusとMiemiと俺。
一方、FP Bank前では裸祭りで大賑わい。(アホばっか)
PoF侵攻に失敗したのだ。

FP Bindの方が何かと便利なのだが、俺はGFay Bind。

故郷には思い出がある、どこへ行っても必ず帰ってしまうとこなんです。

さてと、裸じゃ寒いので波紋犬に変身だ!

トランスフォーム!(ウルフじゃ!?)

ここにいると、いろんな注文や質問が飛んでくる。

「SoW Plz!」
「OK!」

「Some Buff Plz? :)」
「OK :)」

「What’s Hamon?」
「Hamon is Hamon!」
「OK…」

等々…。
こういうやりとりがあるからこそ、好んでGFayにBindしてるわけ。
そしてLV50ともなると様々な質問が飛んでくる。
たまにというかよく「Rain Callerはどうやって作るの?」みたいな
クエストを説明しなければいけない質問や
迷惑かえりみない長文での質問が来るのだが
さすがは英国紳士、なんてことはない…即答だ!

「Sorry,I’m busy」
「Thx…」

完璧だ。
それでもしつこく食い下がってくる輩がいる。

「え~ッ!なんでェーッ!?」
「おせーて!おせーてくれよォ!」

そんな時!

「わが心すでに空なり 空なるが故に無」

…聞こえません。(ひどい)

こうやって名声を広めているのだ。
伝説の勇者も地道な努力が必要という事だ。

何?わからないだと!?
仕方ない、あれを例に出すか…。

湖に浮かぶ美しい白鳥の姿を思い浮かべて欲しい。
波紋を引いて湖面上を静かに、滑るように泳いでいる。
実に優雅だ。
だが、しかし!
人の目には映らないその水面下では、必死に水を掻いているのだぁぁあ!

わかるか?この涙ぐましい努力が…。
伝説の勇者も楽じゃないのだぁ!(わからん)

そうこうしている間、若い男女がやって来た。
この世界にまだ足を踏み入れたばかりのような、
いかにもNewbieらしい足取りだ。
俺の方を見てひそひそ話をし始めた。
聞こえてないつもりだろうけど、Sayなんで丸聞こえ。

「ねぇねぇ、あんなキャラ見たことある?」
「いいえ、見たことないわ。すごいね。」

日本語だった。

まぁ、そりゃそうだろう。
この虎毛の波紋犬はNorrath随一だ!
ウットリするのも仕方あるまい。

フフ…カッコいいよ。(自分で)

それから、男の方が目の前まで歩み寄り

「Cooool!」

と言いって、恥ずかしそうに走っていった。

ポカーン…。
あっけにとられた。
なんだか、くすぐったいな。
つい笑みがこぼれてくる。
実に初々しい。

こちらの3人もお互いの顔をマジマジと見合い、微笑んだ。
俺達にもこんな頃があったなぁと…。

俺はLv20にしてやっと皮装備から脱出。
必死になって貯めた100ppを握り締め、
AquariusにFull Bandidを作ってもらったなーとか。
すごく懐かしい。

最近のNewbieはすぐにあれだ。

「バクシーシ。バクシーシ。」
「バクシーシ、恵みなよコラッ!」

と、バクシーシ攻撃なのだ。
やれやれだぜ。
そんな時にまだこんなNewbieが…。
とても嬉しくなってくる。
やっぱ、こうでなくっちゃーな!

と、そうこうしているうちに死体回収も済み、戦闘準備が整った。
みな、烈火のごとく燃えている。
行くぜ!今度こそッ!!

誰しもあんな頃があったわけで、
時を経て、多くの仲間に出会い、数々の経験を積み、
そして今を生きている。
みな装備はボロボロだが、やっぱり…違うよな?
顔付きが…なんというか自信に満ちている。
決して臆することはない。
そう、負けたままでは終われない。
さぁ、今度は俺達の出番だ。
ちっとはいいとこ見せないと、あの二人に笑われるぜ?

新しい時代の者達の為にも、俺達が切り開いていかなくては!
PoFに戦士の咆哮が響き渡る。

オラァアアアアーーーッ!!

あの二人、元気かな…?


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