【EQ冒険記】外伝 第10話

ナツMMO

静かな夜明け

巨大なそれは崩れ落ちた。
と同時に、大きな歓声が一気に沸く。

そう、Trakanonは倒されたのだ。

だが、俺達はまだ護衛と戦っている。
激戦中だ。
しかも、ピピピピンチ!?

Mobを水の中に落としてしまった。(シマッツ!)
いきなりsumonされる俺。
だが、さすがは俺。
落ち着いてるぜ。

水中戦での1対1の勝負…いいだろう!

オラオラオラ―ッ!!
このコータ…もうこの場にいる必要なし!(え?)

逃げろ!(勝てません)
逃げれない。(sumon)
逃げろ!!
逃げれない。(またsumon)

ぬぁにぃ~ッ!
逃げる、逃がさない×10

ハマッタ!?
やばい、このままじゃ…溺死!?

ほしい!たった「ひと呼吸」!
吸い!そして吐くひと呼吸!

くっ逃げれない…限界だ……。

薄れる意識の中、父の言葉を思い出しそうだ。(進行形!?)
思い出しました。

なにコータ?キノコが俺をはなさない?
コータ、それは無理矢理引き離そうとするからだよ
逆に考えるんだ、「あげちゃってもいいさ、命を」と考えるんだ!

カッコ悪くてあの世にいきそうです…。
誰も助けなぞ来ない。
そこはどうにか、波紋で乗り切りたい!(願望)

まぁ、どうにかなった。(あっさり)
そして、みんなのもとに駆け寄る。

これがTrakanonだ!(さも自分が倒したように)
大した事なかったネ?(言うのは無料)

「Trakanon殴りたかったなぁ…」

OrokaとReichanがつぶやいた。

確かに…。
だが、この勝利は俺達の功績があってこそだ。
それは、間違いない。

俺達がいなければまた負けたに決まってる!(言い切る)

ということは、だ!
俺達が倒したと言っても過言ではない。(過言)

いや、待てよ…むしろ俺?
俺が倒したんじゃない?(気のせい)
一人で、しかも触れずに。

さすが俺!(自己満足)

一度倒せばノウハウが出来上がり、あとはいつでも倒せるようになる。
もう用はない。
それは俺にも言えること。
もう必要ではないのだ。
すでに参加する前から決めていた、これが最後なんだと…。
そう、終わり…。

東の空が仄かに明るんできた。
夜明けが近い。

昨夜の激戦が嘘のような、静かな夜明けだった。


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