【EQ冒険記】外伝 第8話

最強の敵

とうとう俺達はここまでたどり着いた。
橋を渡ったすぐその場所、ここは最終Medi地点である。
そう、この岩壁の向こうにはあいつ…Trakanonが潜んでいるのだ。
あいつがこのすぐ近くにいると思うだけで、自然と力が漲ってくる。

刻むぞ血液のビート!(強気)

だが、緊張は隠せない。

ふるえるぞハート?(弱気)

ここで最後のBuffをしながら、作戦を確認する。
待ってろよ~Trakanon!
この俺が直々に波紋を喰らわしてくれるぜッ!
SVP装備装着!気合十分!

コオオオオオオオオオーッ!!(作戦聞いてない)

とここで、突如どうしてもこの俺が欲しいというパーティが出てきた。(コオ?)
Reichanのところだ。

いまさら?
その気持ち、わからんでもないが…。
でも、無理なんじゃないのかな?
残念だけど、パーティ編成ってのは戦力のバランスを考え…

「よろー!」(何事もなく移籍できちゃった)

さて、(気を取り直して)
ここでみんなによく考えてもらいたいことがある。
なぜ、前回負けたのか?
はい、答えられる人は手を挙げて!
いや、挙げなくてよろしい…。(スバヤク撤回)
みんなの答えはわかっている。

みんなの次のセリフは「俺がいなかったから!」と言う!(言わない)

だが、本当にそれだけか?

ヒュ~、チッチッチ!(ズバット)
違うな。(ニヒルに)

これはTrakanonだけに限ったわけじゃないが、
ボスや強大な敵だけなら負けないはずである。
Namedもまた然り!
あいつら単体だけなら問題はないのだ。
では何がいけないのか?なぜ負けるのか?

ニヤリ!

みんなも気が付いたはずだ。
そう!周りの護衛、いわゆるザコだ!!
奴らに加勢されなければ絶対負けないのである。
ザコのはずなのに、こいつらがいるといないとじゃ大違い。
と、いうことはだ!

Trakanon > ザコ

この式は成り立たなくなる。(※強さを表しています)
では、こうか?

Trakanon = ザコ

否!否!否!
ばっか野郎ぅおおおっ!!
おれが法律だ―――っっ 文句あったら言ってみやがれ――っ!!

Trakanon < ザコ

ドッギャ――ン!!

マ…マジですか?(恐る恐る)

あぁ、俺も驚いたよ。
誰もこのことに気が付いてなかったんだろう。
いや、目を伏せていたと言ってもいいのだろうか。

で…でも!

みんな…既想概念にとらわれるな…。

これは設定です、設定!!

いいか…だいたいザコがボスより強いなんてことじたい
うそのようなゲームのような現実だろう…。(人の意見はもはや入らない)
いや!!
かえってゲームならばそんなリアリティのない設定にはしない。
プレイヤーがついてこないからな。(大暴走)

まさに事実は小説よりも奇なり!!(ド――ンッ!)

世の中にはみんなの想像をこえることがたくさんある…。
だから下手な想像ならするな!!
自らの範囲をせばめるようなことは…
男の中の男のすることではないっ!!

もう説明する必要もないと思うが…、(寂しくSVP装備を脱ぎながら)
この俺が移籍したパーティはTrakanonをやるのではなく周りのザコ

いや、最強の敵!(重要)

がAddしないように防ぐ最も危険で重大な任務なのだ!!

もう一度言う!

Trakanon < ザコ

こうだよ、こう?
わかった?
Trakanonなんて貧弱!貧弱ゥ!
あんなやつ触れずに倒すぜ?(負け惜しみ)

みんなの命はこのおれがあずかった!
死んだ気でぶつかっていけぇっ!!

あぁTrakanon殴りてぇ…。(本音)


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